新卒と中途採用の面接の違い:新卒は自然体、転職者は正攻法で攻めろ!

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『あなたを動物に例えると何ですか?』

この質問から何が見えてくるのか。

僕は新卒の時は10社しか受けておらず、面白就活体験談もありません。強いて言えば、面接でこんな質問をされたことくらいです。

『犬です』

『なぜですか』

『人懐っこいと良く言われるからです。』

数日後…

 

ー今回は残念ながら希望に沿いかねる結果となり…

 

どういうことだ。

何が正解なのか。

勇猛果敢かライオン。集団行動が得意なニホンザル。小さなチャンスも逃さないハイエナ。
御社に染まれるカメレオンにだってなれますよ。

『動物に例えてと言われたら何と答えるべきかランキング』

就活関連サイトを巡回していたら、こんな下らない記事を見たこともあります。ちなみに犬は1位とのこと。なんかムカつく!

新卒採用では、いわゆる『変化球』の質問が話題となります。
質問の意図が見えづらく、答え方もいまいちわかりません。

では、中途採用の面接ではどうか?

こんなおかしな質問に頭を悩ます必要はありません。

今日は、新卒採用と中途採用の面接の違いを解説していきます。
面接官は面接で何が聞きたいのか、何を評価しているのか把握し、効率的な就職活動に繋げていきましょう。

新卒採用で面接官が『変化球』を投げる理由

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ポテンシャルの判断は難しい

『仕事が出来る人間を選別する』

中途採用なら良いですが、新卒採用ではそうはいきません。
そもそも働いたことが無い人材から選ぶわけですからね。

そのため、『コミュニケーション能力』『リーダーシップ発揮体験』『失敗を乗り越えた体験』など、プライベートな出来事から学生のポテンシャルを評価しなければいけません。

アルバイトや部活動の体験談は参考になるかもしれませんが、会社で受ける人間関係やストレス、仕事の進め方はまた違います。
大学時代にリア充の権化だった人が、会社では人間関係が上手くいかず…なんてことも少なくありません。

新卒採用では中途採用よりも会社に合う人材を見極めにくいのです。
その結果、面接官は思考を凝らして様々な質問を用意してくるのです。

単純に会話力を見ているだけ

面接官が変化球を投げてくる理由の1つが、想定外の質問に対する対応力です。
簡単に言うと、普通に会話できる人間か見ているだけです。

志望理由や自己PRなどは、多くの学生が答えを用意してきます。
3分ver.や5分ver.など、時間を厳密に丸暗記している場合もあります。
メジャーな質問ではコミュニケーション能力が低い人でもハキハキ答えられるでしょう。

面接官は学生の普段の姿が知りたいのです。
答えを用意していない質問で学生がどんなトークをするか確認するため、こういった『変化球』を投げてくるのです。

ウィットな答えは必要ない

『あなたを動物に例えると何ですか?』

この質問に正解はありません。
犬でも猫でも思いついたものを答えれば良いでしょう。
変化球を投げる面接官は、あなたと日常会話がしたいのです。

面接でこの質問を受けると戸惑ってしまいますが、合コンではどうでしょう?

笑いながら『確かに!』『なんとなくわかる!』など、普通に会話できるはずです。
(合コンで普通に会話できない人は頑張れ!)

面接でも一緒です。

志望理由や自己PRなどの『発表』ではなく、普通に『会話』することを心がけましょう。敬語などの礼儀だけは忘れずに!

想定外の質問を受け、無理に面白い切り返しを狙うのは逆効果!プライベートと同じように自然に答えよう!

中途採用の面接は正攻法で攻めろ!

business-talk

中途採用では曖昧な評価軸は不要

新卒採用と異なり、中途採用ではシビアに実績とスキルを評価されます。
若手ではポテンシャルが見られますが、いずれにしても中途採用では学生時代のプライベートではなく、仕事での経験を語ることになります。

転職活動では、成功体験にしろ失敗体験にしろ『ビジネスの場でどう考え、どう動いてきたか』がキーワードです。
プライベートの体験をビジネスに結びつける曖昧さはありません。

面接の終盤には日常会話をする場面もありますが、

『あなたを動物に例えると何ですか?』

こんな質問はまず飛んで来ません。

仮にこの質問を受けたとしても、戸惑ってモゴモゴ答えてしまうようではビジネスマン失格です。
いつも顧客や上司と会話するように、自然に答えましょう。

『体験談』という正義

採用担当の視点で言えば、中途採用は楽なんですよ。
入社後のギャップも、新卒と比べると圧倒的に少ないんです。

職務経歴書を見ながら、

  • この業務ではどの程度の裁量権を与えられたのか
  • 仕事で突発的なトラブルが発生した時どう動いたか
  • 部下が悩んでいる時どう行動し、改善を試みたか
  • 顧客と同じように自社製品を紹介してほしい

など、ビジネスシーンでの実体験を聞いていけば候補者の能力を判断できるからです。
新卒採用では『アルバイト』の経験が近い位置にありますね。
プライベートの出来事と比べても、仕事での実体験を掘り下げていくと、嘘をついている場合ボロが出やすいです。

わざわざ『変化球』を投げなくても評価できるので、非常にシンプルです。
面接官にとっても、転職活動者にとっても、新卒採用の面接より簡単ですね。

おわりに

ピックアップすべきは『新卒採用での面接の難しさ』でしょう。
膨大な数の候補者から、精度の低い質問で人材を選ばなければいけません。

新卒一括採用の問題点はココにもあります。
よく学生側のデメリットが挙げられますが、採用側にとっても判断が難しいのです。
もっと気軽に就業体験でき、キャリアチェンジが容易になれば良いのですが…どうなることやら。

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