ジョブホッパーにならないために…焦って会社を決めるなら無職になった方がマシ

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多くの転職活動者は、在職中に活動し、内定を貰ってから退職します。

『ブランクがあると転職活動で印象が悪くなる』

確かにその通りです。
社会保険の負担が増えるなどデメリットも多く、出来れば空白期間を空けずに次の会社に移るべきです。

しかし、転職活動が上手くいっていないからといって、焦って次の会社を決めてはいけません。

『とりあえず受かった会社に…』

この感覚は転職活動では非常に危険です。

転職活動における”ブランク”の考え方を間違えると、ジョブホッパー…すなわち、転職を繰り返し、雇用状態をどんどん悪化させる人になってしまいます。

今回は、転職活動者が『会社を辞めるタイミング』について考えていきます。

転職活動が上手くいかない時の思考パターン

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下手な転職をしてしまう人は、

  1. 転職活動上手くいかないなぁ…
  2. 早く今の会社辞めたいのに…
  3. 条件下げてみようかなぁ…
  4. この会社なら私でも受かりそうだ。
  5. 内定貰ったし、とりあえずココでいいや。

という思考になっています。最悪のパターンですね。

転職活動は新卒よりも圧倒的に狭き門です。
新卒と違って、欲しい人材に合致しない場合はあっさりと落とします。
新卒と同じ感覚で転職活動をしていてはそりゃ焦りますよ。
そもそも『落ちて当たり前』なのが転職活動です。そもそも『採用しなくても問題ない』わけですからね。

さて、パワハラや給料、仕事内容など、転職理由は様々ですが、根底には、

『今より良い環境で働きたい』

という感情があるはずです。

在職しながら転職活動をしている人が、条件を下げてしまったり、『とりあえず』という思考になってしまったら危険信号です。
退職意欲に支配されて、今より悪い会社に入ってしまう可能性が高くなります。
『ここなら私でも楽に受かりそう』な会社で、今より良い条件で働けますか?

パワハラや過重労働など、すぐ辞めるべき会社もありますが、単にスキルアップや雇用条件の改善を求めた転職活動の場合、理想を簡単に下げないように注意しましょう。

内定の確率を上げるノウハウはたくさんありますが、転職は『落ちて当たり前』という前提を忘れてはいけません。”落ちても今の会社がある”という新卒には無いメリットを活かし、気楽にいきましょう!

転職活動中は自社が悪く見えがち

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求人を見るのはとにかく楽しい!

ホントなんですよ。
一回、適当な転職サイトに行って、理想の条件を打ち込んで検索してみてください。死ぬほど求人が出てきます。

求人を探していると、とにかく時間が経つのが早い…

”隣の芝は青い”という言葉そのままに、他社が魅力的に映ります。

一度客観的に考えて欲しいのが、

あなたの会社はそんなに悪い会社ですか?

ということ…。

人間関係や残業代、激務など、中の人間として言いたいことは沢山あると思います。

しかし、その不満は外からは見えないものではないでしょうか?

あなたの会社は求人票で見るとめちゃくちゃ魅力的に映りませんか?

他社の求人も同じことです。
求人内容だけ見れば魅力的でしょう。
有名なブラック企業でもない限り、『人間関係が悪い』なんて求人を見ただけではイメージできません。

『今の会社より”良い人”が揃ってるんだろうな…』

なんて根拠のない期待を持ってしまわないようにしてください。
転職に期待するな!というわけではなく、常に客観的に求人を見ることが重要です。

転職活動中は特に自社が悪く見えがちです。

そのため、雇用環境が改善されないのに安易に転職先を決めてしまう人がとにかく多い!

必要以上に自社を貶めることのないように、フラットな気持ちで転職活動に臨みましょう。

ジョブホッパーという地獄

  1. 新卒でそれなりの企業に就職する。
  2. 転職活動を始めるとその気になってしまい、大してステップアップできていない企業に転職する。
  3. 新しい環境で能力を発揮できず、良い評価が得られない。
  4. 『転職経験』があるため自信があり、『また次の会社に行けば良いや』と安易に転職活動を再開する。
  5. 実績がないためステップアップが難しく、求人のランクを落としてしまう。
  6. 雇用条件が悪い環境に転職してしまう。
  7. 『転職経験』があるため…(以下ループ)

ジョブホッパーの王道パターンです。

下手に転職経験があると、『転職なんて楽勝』という変な自信がついてしまいます。

こういう人たちは『転職回数が多いほど転職のハードルが上がる』ということを忘れています。

日本の転職市場はだいぶ拓けてきましたが、まだまだアメリカのように”転職が当たり前”ではありません。
どの会社も、転職者には”理由”を求めます。

1回2回ならそれらしい退職理由を作れるかもしれませんが、転職回数が増えてくると、

『コイツはすぐ辞めるな…』

と思われて書類選考でサヨナラです。
転職エージェントなんてプロですから、退職理由を作ってることなんてすぐに見破られますよ。そういう人に大事な求人は紹介してくれません。

結果としてブラック企業を渡り歩くことになり……?

 

『今の職場は本当に悪い職場なのか』をしっかりと考えて、転職回数だけを増やさないようにキャリアを繋いでいきましょう。

ブランク期間の過ごし方

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いまの会社を転職するな!

と言っているわけではありません。

中途半端に転職先を決めるな!

というのが本質です。
中途半端に決めるくらいなら今の会社に居残る方が良いキャリア選択でしょう。
『会社に慣れている』というのは実績を出す上でこれ以上ないメリットです。

ただ、今の会社で働き続けると心身を病んでしまうような人はいっその事『転職先を決めずに辞めてしまう』のも一つの手です。

確かにブランクがある場合、面接で突っ込まれますが、面接官はあくまで”理由を聞いている”だけです。

『職場が忙しくて転職活動を並行できず…』という理由をネガティブに取る面接官は少ないですよ。

ブランクの一番のデメリットは、焦りが出て転職を急いでしまうことです。
今の会社を辞めた方が落ち着いて転職できるならば、一時的なブランクは転職活動では問題ありません。

  • 在職中に転職活動を並行できるなら辞めない。
  • パワハラや精神疾患など、辞めざるを得ない場合、適当に転職先を決めずに辞めてから思い切り転職活動する。

負のループに陥らないように、メリハリの効いた転職活動を心がけましょう。

おわりに

転職活動に限らず、キャリア選択では『覚悟』が重要です。
別の会社に行く場合でも、起業、フリーランスを選ぶ場合でも同じですよ。
『こんな会社辞めてやる』だって覚悟があるなら最高の選択です。

中途半端な転職は、自分のキャリアを汚すだけです。

『転職回数が多いのにキャリアアップしてる人』『ただのジョブホッパー』の違いは覚悟の大きさですよ。
転職というリスクを乗り越える人は、一部の天才を除いて”考え抜いた”上での覚悟があります。

ジョブホッパーにならないように…

キャリアプランを真剣に考えていきましょう!

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