転職前に知らないと大損!企業の中途採用スケジュールの全容を教えます

スポンサーリンク

中途採用において、大手から中小企業まで転職エージェントを活用した転職活動がメジャーになりました。
そのため、転職活動は、

  1. 転職エージェントに登録
  2. 履歴書、職務経歴書の作成
  3. 求人に応募
  4. 書類選考
  5. 面接
  6. 内定

といったプロセスが一般的です。

では、企業側の中途採用はどのようなプロセスで進むのか…?

企業がどのタイミングで求人を出し、転職エージェントとどんなやり取りをしているのか把握しておけば、転職者はライバルよりも優位に転職活動を組み立てることが出来ます。

企業の中途採用プロセスを理解しながら、転職活動中の方が把握すべきポイントを良く覚えておきましょう。

企業が中途採用を募集するタイミング

成長グラフ

企業が新卒ではなく中途採用を募集するタイミングは簡単に言うと『即戦力』が必要な時です。大きく分けると以下の3パターンです。

  1. 急な欠員(退職等)が出た
  2. 事業拡大や新規事業の立ち上げにより、人材の確保が急務となった
  3. 新卒育成の土壌が育っておらず、中途採用で人材を賄っている(一部の中小企業やベンチャー)

転職者が特にチェックしておくべきなのは、2.の事業拡大や新規事業の立ち上げです。

欠員補充のタイミングは読めませんが、新事業立ち上げや事業拡大による求人募集はある程度先読みできます。
私の場合、日系大手メーカーへの転職が第一希望だったため、日本経済新聞と日経ビジネスを購読することでこれらの情報をカバーしていました。
関連リンク:ビジネスの最前線で勝ち残るための必要な情報が凝縮 日経ビジネス

特に研究開発やプラントエンジニアを希望していたので、

  • 新工場の設立や生産能力の拡大
  • 研究施設の拡大や移転

こういったニュースには逐一目を通していました。新聞は電子版で購読していたので、興味のある転職先企業の事業計画は全てキャプチャーしていました。

事業拡大には新卒よりも即戦力の人材が必要となります。
事業拡大のプレスリリースから間もなく、中途採用の求人が出回り始めることも少なくありません。
大企業が事業拡大する場合、複数人採用することもありますが、狭き門であることに変わりはありません。ライバルに先んじるためにも、志望度の高い企業の事業計画は逐一チェックしましょう。

求人要項の決定(内定まで約半年)

中途採用では、スキルや年齢など、求人要項が細かく指定されています。

欠員補充の場合は即戦力一本釣りです。
仮に退職者と同じスキルを持っていなくても、別のスキルを持っており、退職者と同じレベルの実績を会社に提供できる人材を採用します。
そのため、欠員補充の求人では、第二新卒や異業種、異職種からの転職難易度が非常に高いです。

対して、大企業が事業を拡大する場合、異業種や第二採用を積極的に採用することが多いです。
大企業というより『人材を時間をかけて育成する余裕がある企業』といった方が正しいですね。
他社に染まりきっておらず、基本的なビジネスマナーを身につけている人材が好まれます。そして、他社、他業種での経験者は即戦力とはならないものの、長期的に見れば自社に新しい価値観を加える『資産』となるのです。

求人の裏にある募集背景を読み取ることが企業とのギャップを埋めることにも繋がりますよ。

ポテンシャル採用での転職を狙うなら、志望企業の事業計画、求人を出しそうなタイミングは逐一チェックしよう!

募集方法と採用関連費の決定(内定まで3ヶ月〜)

電卓とコイン

中途採用の募集方法は大きく分けて3パターンです。

  1. ハローワーク
  2. 自社で採用ページを作成
  3. 転職サイト
  4. 転職エージェント

ハローワークでは地域限定や非正規雇用での募集が多いです。転職サイトが網羅してない中小企業の求人が多く、『地元で働きたい』など勤務地を限定したい場合に有効です。
場所によりますが、工場勤務の技能職(電気、機械系の整備資格があると有利!)に関しては、大手企業の正社員求人もあります。

自社の採用ページや転職サイトでの公開求人からは転職希望者が大量に応募してきます。
公開求人を出す理由は3パターンあります。

  1. 採用を急がず、多数の応募者から優れた人材を吟味したい
    採用費用が潤沢な大手企業に多く、採用のハードルは非常に高いです。募集条件にマッチした即戦力のみ採用されます。
  2. 転職エージェントを利用する資金が無い
    リクナビNEXTの求人掲載料は20万/月〜となっています(公開情報)。情報量や募集地域、掲載期間により価格は変動しますが、転職エージェントへ支払うマージン(年棒の30%〜)と比較すると安上がりです。中小企業に多いパターンです。
  3. とにかくすぐに人材が必要
    公開求人はハードルが低いので、多数の応募があります。とにかく人手が必要な場合は公開求人を出すのが手っ取り早いです。人材の流動性が高いブラック企業に多い案件なので求人は吟味しましょう!

求人の掲載媒体により、応募者の量、質、そして採用費用は大きく変わります。
会社の状況や募集背景もある程度想定できますので、募集形態も要チェックです。

転職エージェントには、採用決定後にマージンを払う他、求人の掲載料や各種サービス料などが加算されるとさらに高額に…

【ポイント!】転職エージェントとの打ち合わせ(内定まで2ヶ月〜)

さて、公開求人を出したら応募者を待つのみですが、転職エージェントを使った場合はまだまだ打ち合わせがあります。

  • 採用後のマージン
  • 求人記載事項の確認
  • どんな人材が欲しいか
  • 募集期間

等を擦り合わせます。

公開求人と違い、転職エージェントは登録者の情報から求人にマッチする候補者を一次選別するので、企業が求める人材のみ応募可能となります。
求人と応募者のギャップを無くすためにも、『どんな人材が欲しいか』の打ち合わせが重要になります。

さて、打ち合わせ後は転職エージェントにより、求人が候補者の元に送られるわけですが、求人が出回り始めるタイミングはエージェントにより異なるので注意が必要です。

打ち合わせの時期や、エージェントの手続きスピードにより、同じ求人でも応募者の元に届くのに1、2週間差が出ることがあるのです。これは、私が転職活動をしていた時の体験談です。

私は転職エージェントは複数登録すべきと断言します。
その理由を次の章で解説していきましょう。

【ポイント!】求人は早い者勝ち!

求人数に関しては、【リクルートエージェント】だけに登録しておけばカバーできるでしょう。
しかし、リクルートエージェントは圧倒的な求人数で業界トップである反面、1人のエージェントが抱える顧客が多いです。

求人数ではやや劣るものの、パーソルキャリア業界最大級の求人数と豊富な非公開求人!/dodaエージェントサービスマイナビエージェント首都圏のIT・営業職求人多数。転職ならマイナビエージェントに登録しなければいけない理由は、求人が出回る『タイミング』を逃さないためです。

書類選考に多くの人が応募することはありますが、新卒採用と違い、中途採用では魅力的な候補者から1人ずつ選考に呼ばれることも多いです。早いもの順ですね。
仮にあなたが求人にマッチした優秀な人材でも、先に求人に応募した人が採用基準を満たせば、先に内定を取られます。その時点で募集は打ち切りです。

加えて、転職エージェントも応募者を1人ずつ吟味して企業に紹介していきます。新卒採用や中途の公開求人と違い、1人にかける時間が段違いなのです。

求人に応募するのが数日遅れただけで後悔すると言っても過言ではありません。

複数の転職エージェントに”念のため”登録しておくことが、転職活動の成否を分けるのです。

複数の転職エージェントに登録することは、求人の幅を広げるだけでなく、『最速』を狙う上でも重要!いつだって少しの手間が人生を左右します。

書類選考(内定まで1ヶ月〜)

新卒採用と違い、中途採用では大規模な募集をかけていない限り、書類選考を通過するのは多くても数十人です。

職務経歴書は時間をかけて仕上げつつ、志望度の高い企業が求人を出してきた時にはいつでもエージェントに提出できる状態にしておきましょう。
転職ポータルサイト最大手のリクナビNEXTでは、職務履歴書の書き方など、転職活動に必要な情報が豊富です。転職初心者には必須のツールですよ。

面接、そして内定

151109デスクで談話

書類選考と面接の対策に関しては別記事にまとめますが、新卒採用と異なるのは、

  • 仕事のスキルについて
  • 希望年収について

こういった質問が堂々と行われることです。自分の能力や価値をしっかりと伝えていく必要がありますね。

適切にコミュニケーションが取れ、スキルや希望年収が企業とマッチすれば内定です。

まとめ:転職活動中に考えて欲しいこと

この記事では、企業視点で中途採用のスケジュールを解説していきました。

転職活動中の方にありがちなのですが、求人内容や書類作成に夢中で、企業の募集背景などの企業視点が不足していることが多いです。
自分の魅力を伝えるのも重要ですが、転職活動は応募者と企業、両者の問題です。ギャップを無くし、スマートな転職活動が出来るよう、広い視野を持って進めていきましょう!

スポンサーリンク
スポンサーリンク